印相について(当店の考え方)
オイルショックのあった1970年代頃から「印相」について世間で盛んにいわれ出したように私は記憶しているのですが、本当に印鑑に吉凶があるのかお客様が良くお尋ねがありますので、当店の考えを述べさせて頂きます。
私はないと思っています。 なぜなら「占い・相」で占い師さん以外で直接儲かる人が出てくるのは、この「印相」以外にはないのではないしょうか。 一番儲かるのが(印鑑の)業者というのも珍しい・・・ ほかの「占い・相」は占い師さん、相観さんが儲かる以外には直接儲かる人がいないか、間接的に儲かる人はいるのですが、このように直接儲かる人が出る例はまずないでしょう。
私は「占い・相」には根拠がないという考えの人間なのかというとそうではありません。それは長い年月蓄積されたデータによって導かれる「統計」の学問なのだ、と考えているからです。 特に、人相・手相や風水などは数千年のデータの蓄積があります。
まあ、これらの歴史のある「占い」や「相」というものでも、大雑把な所は当たっている事が多いのですが、あまり細かい所までは当たらないようですし、「統計の学問」というのも言い換えれば「結果論の積み重ね」でもあるからです。
それに、風水が特にそうですが、あれは完全に(発祥の地、中国はもとより韓国・日本などの)農耕民族の学問で、農業をやるにおいては実に理に適った学問なのです。(日当たり・風通し・水はけなど、農業をやった事のある人や家庭菜園など趣味で「土いじり」をやった事のある人ならわかる筈ですが、作物の出来る条件に適した所を縁起が良いとしているのです) 近頃は風水が色んな所に使われているようですが、これを知らないで闇雲に目的違いの所で風水を信じると「アテ」が外れる事うけあいです。 ちょっと話が脱線しましたね。
「印鑑」も人間の「姓」もそれ以前から「ある」とはいうものの、特別な権力者や実力者に限られ、一般の人が「姓」を持つようになったのも印鑑を使うようになったのも明治になってからですし「姓名判断」・「印相」も長くても百数十年の歴史といった所なのではないでしょうか。 それ以前からあったとしても間違いなく「統計の学問」としてはデータ不足なのではないでしょうか。
「印相体」という書体もこれまでになかった、どちらかと言うと「デザイン」的な書体ですし、お客様がどうしても気になるようでしたら「悪い」といわれている所だけを避けるのが良いように思います。
店主の米山利喜雄と申します。 皆さんにより良い印鑑をお求め頂くためにより正確な情報をお届けすると共に、あなたにより良い印鑑を購入して頂くための手助けをしたいと思っています。